今年2回目の「阿波再興フォーラム」が昨日開催されました。
今回のテーマは「忌部族の織物文化を語る!」
弥生時代に徳島の国造りをしたとされる忌部(いんべ)一族が
農業・漁業・建築・祭祀などのさまざまな技術を全国に広めたときに
織物技術も伝えたようで、その痕跡のひとつとして
静岡で日本三大原始布のひとつ、
葛布(くずふ)の織元の村井龍彦さんの講演がありました。

***** 葛布の織物 *****
葛という植物のツルから繊維を取り出して糸を作り
追ったのが葛布。葛は根の澱粉を食用として利用されるが、
乾燥して葛根湯(かっこんとう)などの漢方としても処方される。
日本全国どこにでも自生する、マメ科の多年草ですが
その繁殖力は凄まじく生命エネルギーに満ち満ちた植物です。
その自然の恵みを織り込んだ布は人が身にまとうことで
肌を通して体内に生命エネルギーを取り込むことができるようです。
医食同源とはよく言われますが 原始布の魅力を知ると
まさしく「医食
衣同源」を感じてしまいます。
ゲストとして日本で唯一、楮(こうぞ)で原始布を織られている
徳島の石川文江さんが作品を紹介してくださいました。

***** 楮から取り出した繊維 *****

***** 楮布のショール *****
和紙の原料でもある楮の木の皮の繊維から糸をつくり
手機で織ったものです。
素朴で野性味溢れる風合いは、これまた自然の力を感じます。
この布は阿波太布(たふ)と呼ばれ、綿織物が普及するとともに衰退し
現在では伝承の危機にさらされています。
人が自然とともにあった太古の時代から受け継がれてきた技術は
今もう一度、その価値を見つめることが必要だなと感じました。

本当にショール、素敵ですね!!!
>現在では伝承の危機にさらされています。
人が自然とともにあった太古の時代から受け継がれてきた技術は
今もう一度、その価値を見つめることが必要だなと感じました。
↑本当にその通りですよね♪
こういう日本の文化、大切に後世に残って欲しいですよね。
見た目はごつごつしてるけど、
触れてみると以外にびっくりするぐらい、
しなやかなんですよね。
こう言った、自然の恵みを生かしきる文化を
大切にしたいと思うし、
それができない民族は
いずれ終焉を迎えるのかもしれませんね!