2017年5月27日
車移動のキャンプや車中泊は若いころから経験があるのですが、
昨年の夏に上高地へ出かけたときに、
大きなザックを背負って歩く人を多く見かけて。
いつか自分もテントやシュラフを担いで
山でテント泊をしたいものだと思うようになりました。
それには担げる山道具が必要なので、
従来の道具を買い換えてひとつずつ揃えて行ったのです。
テント、シュラフ、マット・・・、それらを持ち運べる大きなザック・・・
オートキャンプに使うものより小さくて軽いものばかりだけど、
機能性が高く、結構、高いんです。
二人分、揃える必要のあるモノも・・・
夜の街を徘徊する回数を減らして小遣いから資金を捻出(笑)
15kgぐらいの荷物を背負って山を登るので体力作りもしっかりと。
そして準備の整った5月の終わりに、
以前から気になっていた山のテント場へでかけてきました。
徳島県の最高峰、剣山の東隣にある
「一ノ森ヒュッテ」です。
朝6時半に家を出て、剣山の登山口「見ノ越」には9時前に到着。
この日は一ノ森までの登りだけだから、ゆっくりした行動です。
いつものようにリフトを使わずに西島駅まで登ると標高1700m。
荷物の重さは少し気になる程度で、なんとか歩けました。
五月晴れって言葉がぴったりくる晴天に恵まれ、
遠くの山々まで見渡すことができます。

***** 刀掛けの松で一休み *****
刀掛けの松の分岐点から行場ルートへと進路をとり、
剣山の山頂を踏むことなく一ノ森へと向かいます。

***** このルートには巨岩の下に小さな社がたくさん *****
剣山の北斜面にあるこのルートは、古くから修験者の地として崇められていたようで、
登山者も少なく、崩落した地形は荒々しさを醸し出しています。
しかし、深い森は神秘的な静けさに包まれており、
探検気分で「歩くことが楽しい」そんなルートです。

***** 通行止めになってる花畑分岐でも一休み *****
昼には一ノ森ヒュッテに到着できたので、テントを張り、
昼食、散歩、夕食、夕焼け、ご来光、朝食とたっぷり楽しめました。
重い荷物でがっつり山歩きする自信はないので、
まずはまったりとゆるい行程で「山めし」を楽しむことがメインかな。
最近は登山のウルトラライト化が進んでいて、
フリーズドライのご飯にふりかけって食事の人もいるようですが、
ちゅんごはしっかり食事を楽しみたい派です。
それでも荷物はなるべく軽くしたいので、
ビールや調理用の水を調達できる、ヒュッテに隣接したテント場を選択。

***** 標高約1800m到着!ヒュッテで買ったビールで乾杯 *****

***** ロケーションの良いシコク笹の林の中へ設営完了 *****

***** ランチは冷凍炒飯 *****
最近の日帰り山めしで使ってるのがこのフライパン。
ユニフレームと言うメーカーのキャンプ用調理器具セットの一部で、
単体では販売されていません。
柄の部分が外せるのでザックに収納しやすくなってます。
それでも山用のフライパンと比べて大きくて重たいのですが、
調理のしやすさからアルミ製の分厚いコレを愛用してます。
冷凍の炒飯は各メーカーが力を入れており、
どんどん美味しくなってるような気がします。
凍ったままソフトクーラーBOXに入れて持ち運べば、
昼には程よく解けてるので使い勝手がいいし、
カットした野菜やワインなどの保冷にもなります。
食後は一ノ森周辺を散策して、早くも夕食にとりかかります。
ちゅんごの勤める会社の冷凍食品を持ち込んでみました。
山で美味しく簡単に食事をいただくなら、レトルトじゃなく、
やっぱり、調理したてを瞬間に閉じ込めた冷凍食品かなぁ~と言うことで・・・

***** まずはエビチリ2人前 *****
海老もソースもタップリ入ってるので、
家でカットして持ってきたブロッコーリーと白葱を加えたら出来上がり!
鶏ガラからとったスープ、もち米と麹から仕込んだチューニャン(甘酒)を使い、
有機トマトのケチャップで仕上げてあるので、
出来合いの加工食品ぽさがまったくなくていい感じ。

***** 二品目は回鍋肉 *****
これも自社商品です。
油通しした豚ばら肉と手づくりのタレを合わせて商品にしてあるので、
キャベツとピーマンを加えて炒めれば出来上がり。
鍋料理や焼肉もいいけど、山でいただく中華もお酒がすすむなぁ~
って思ってたら、この日のテント場にはもう一組、
大阪からやってきた小学生の男の子とお父さんの二人連れと一緒になり、
エビチリをおすそ分けしたところ、奥さんの大好きなお返しをいただきました。

***** 美味しそうに焼けてる「ニク」ありがとうございます! *****
焼肉も山めしの定番で美味しいなぁ。
すっかり登山してるのを忘れてキャンプ気分です。
それでも日が傾くと急激に気温が下がってきたので、
フリースとダウンを着込んでホットバーボンをいただきました。
のんびりしてると、あたりが薄暗くなっていたので、
すぐ近くの一ノ森の山頂に立って夕焼けを楽しみます。

***** 剣山系から石鎚山系まで見渡せます *****

***** 東方にはズームで寄ると徳島市や吉野川、淡路島も *****

***** 北方には瀬戸内の島々 *****

***** そして名残惜しく夕日が沈みます *****
寒さの中、1時間ほど眺めていたでしょうか、
体の芯まで冷えてきたのでシュラフに潜るとすぐ寝てしまいました・・・
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