築地の宿を7時前には出発して東銀座から品川まで移動しました。
「
みさきまぐろきっぷ」を品川で手に入れるためです。
品川から三崎口までは1時間と少しですが、
途中までは通勤通学の人たちで満員だった電車も
三崎口へ近づくにつれて閑散としてきて、最後は車両に数人だけになりました…
水曜日は三崎の観光施設もお休みしてるところが多くて、
観光客も少ないようです。
バスで三崎港へ着いてから、まずは三浦の総鎮守である
海南神社へお参りします。

漁の安全や豊漁を祈願したのでしょうね。
とても地域で愛されてる神社のような雰囲気が漂ってます。
この神社で個人的に興味深いのは、
神代記における阿波忌部氏の祖「天日鷲命」も祀られていることです。
黒潮での阿波と関東圏の文化交流は至る所で見受けられるのが面白いですね。
きっと日本が建国される前からの古いお付き合いだと思います。
海南神社では夏の例大祭がこの週末に行われるらしく、
境内から商店街、港までその準備が進んでいました。
どうせなら祭りのときに来たかったなぁ~
古くから自社とお付合いのある水産会社へご挨拶し、
またバスに乗り、三崎港の向かいにある「城ヶ島」へ橋を渡ります。
終点で下りると東西に長い島の西端の近くで、灯台のある岬まですぐです。
その岬からは正面に富士山を眺めることができます。

***** 富士山には雲がかかってますが素晴らしい眺めです *****
ここから島の南岸の太平洋に面した岩場を1kmほど歩きました。
空気が澄んで真夏の日照りが厳しい~
汗だくになりながら、ごつごつした道なき岩場を進みます。
観光マップでは遊歩道になってるのにどう見ても岩だけです。
海岸に沿った崖の上にもハイキングコースがあるのですが、
どうせなら海を見ながら歩きたいと思ってたらえらい目に合いました…

***** 馬の背洞門 *****
容赦なく照りつける太陽をさける木陰もなく歩いて来たので、
洞門の下に入ると吹き抜ける海風がとても気持ちいい!
この周辺にはいくつかの洞門があり場所をかえながら休みました。
昔はこの洞門の下を観光船で通り抜けていたようです。
ところが関東大震災で岩盤が隆起し海水から出てしまったとか。
台風11号の影響でかなり海は荒れていますが、
洞門の下で波をかぶることはありませんでした。

***** 岩陰は天然のクーラーのように涼しい~ *****
ずっと涼んでいたい気持ちでしたが、そういう訳にもいかず、
ここから崖の上まで登ってハイキングコースを歩きます。
城ヶ島は東西に約1.8kmの細長い島で、南側には標高30mほどの
台地が広がり波で浸食された海蝕崖が要塞のように見えます。

***** ウミウ展望台より東京湾の入り口 *****
10月の終わりごろに北の国からウミウが飛来するそうです。
崖っぷちは安心して繁殖活動ができるんでしょうね。風は強そうだけど…
ここからさらに東へ向いて遊歩道を歩くと城ヶ島公園に着きました。
広々としてるので、季節の良い頃なら散歩にちょうど良いかもしれませんが、
なにせ今日は暑い!とりあえず東端の展望台まで行ってみました。

***** 安房埼灯台や房総半島を眺められます *****
ここは終戦まで東京湾要塞の一部として砲台が備えられていたらしい。
岩場まで下りる道もありましたがあまりの暑さに断念して、
城ヶ島大橋のたもとのバス停まで戻りました。
バスを待つ時間も暑さに辛抱してたので車内のクーラーにホッとします。
城ヶ島大橋から島を後に眺めてると巨大な軍艦のようにも見えます。
この島影に守られて、三崎港が遠洋漁業の基地として栄えたのでしょうね。
ここからまた三崎港へ戻り昼食にします。