生きてることは感謝すること                                      食材に… 創ってくれた人に… すべてを育んでくれる偉大な自然に…

ウッカリカサゴづくし

趣味で徳島県南の漁港から魚を仕入れてくる知人が、
久し振りに連絡をくれました。

彼はプロの料理屋さんへ魚をおろしているのですが、
水揚げの少ない日が続いていたのに、その日ばかりは、
結構たくさんの魚を仕入れることができたようです。

きっと売り難いヤツを買ってしまったのでしょう。
それはコレ↓

ウッカリカサゴ
***** ウッカリカサゴ *****

深い水深で釣れる根魚でカサゴの仲間です。
目方は1.6kg、体長は45cmを超えています。
そりゃぁ、こんな大きなカサゴを買う料理人さんもいないわな。

しかも「ウッカリカサゴ」なんてとぼけた名前だから、
お品書きにも書きにくいし・・・
名の由来は諸説ありますが、その昔、学者さんが標準和名をつけるのを
ウッカリと忘れていたところからきてるらしい。

普通のカサゴなら丸のまま焼いたり、煮たり、揚げたりしますが、
このサイズだとそういう訳にもいきませんので、
いろいろと仕込んで数日分の肴になりました。

ウッカリカサゴアラ炊き ウッカリカサゴカマ焼き
***** アラ炊きにしたり、カマを塩焼きにしたり *****

ウッカリカサゴ昆布締め ウッカイrカサゴのカルパッチョ
***** 昆布〆を薄造りにしたり、カルパッチョにしたり *****

お腹には大きな真子と肝があったので煮付けました。

身質はとっても弾力があり、塩焼きなどでは固いぐらいです。
味は淡泊で旨味もそんなに強くありませんし、脂ものっていません。
と言っても、けして美味しくないわけではなく、
魚が苦手な人でも生臭さを感じることなく、筋肉マッチョな子です。

出汁がよく出てたのでアラ炊きが美味しかったけど、
カルパッチョが一番しっくりと似合っていました♪


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高野山金剛峰寺の台所と奥之院

今回の高野山の旅で一番気になったのが、
高野山真言宗 総本山金剛峯寺です。
我が家のご先祖様が眠るお寺も同派なので、
檀家としては一度は参っておきたかったお寺でもあります。

法会の期間中はご本尊の弘法大師像が御開帳されており、
堂内はたくさんの人でごった返しています。

金剛峰寺

金剛峰寺中庭
***** 蟠龍庭(ばんりゅうてい) *****

ホームページによると
『新別殿と同じく、弘法大師御入定1150年・御遠忌大法会の際に造園されました。2,340平方メートルの石庭は、国内で最大級を誇っています。この石庭では、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されています。 龍を表す石は、お大師さまご誕生の地である四国の花崗岩が、雲海を表す白川砂は京都のものが使われています。』

ちゅんごが一番目を奪われたのが台所。
本殿の中央に位置し、竃からは大きな排気用の煙突が立ちます。
金剛峰寺は皇族や時の権力者が高野山を参拝する時の宿としても使われ、
その一行をもてなすためには立派な台所が必要だったのでしょうし、
俗世から隔離された修行僧たちの楽しみもやはり「食」にあったのでしょうね。

お大師様の高野山開創の目的は国、社会の安寧と、
そこに住まう人々の幸福のために祈りをささげる場所として寺院を建立することと、
人々の幸福に寄与しうる人材を育成する道場を建設することだったので、
食もまた人々の幸せのために大切にされてきたのだろうと思います。

金剛峰寺台所
***** 台所の竃と水場 *****

金剛峰寺二石釜
***** 3つの釜で一度に2000人分のご飯が炊ける二石釜 *****

『江戸期以降、実際に大勢の僧侶の食事を賄ってきた場所です。柱や梁も煤で真っ黒になっています。水飲み場は湧き水を高野槇の水槽に溜め、大きな「かまど」は現在も使われます。炭をおこす場所には防火対策として大きな煙突が配置されています。 天井からつり下ろした台には食物が保存されていました。天井からつることで風通しをよくし、さらに紙を垂らすことによってネズミの侵入を防いでいました。
一つの釜で約七斗(98キログラム)のご飯を炊くことができる大釜が三基並んでいます。三つで一度に二石(約2,000人分)のご飯を炊いたものです。昭和50年代まで、年末の餅つきの際に使われていました。二石釜の真上には行灯が釣られ、正面には台所の神様である三宝荒神をおまつりしています。』

徳島に暮らしていると、
お大師様は架空の物語の主人公のように感じていましたが、
なぜか高野山では、その思いや生活感が感じられます。

思わぬ時間を過ごしてしまったので、バスで奥之院へ向かいます。

参道
***** 聖域の雰囲気が漂う *****

終点の奥之院前でバスを降り、1kmほど参道を歩くと、
聖域中の聖域を標す御廟橋手前に到着です。

水向地蔵
***** 水向地蔵 *****

夕方の法会を目指して続々と人が押し寄せています。
ここから先は一切の撮影が禁止されていますので画像は無しです。

特別公開されている大師廟は真言密教の聖地に相応しく、
荘厳とした空気が漂い、響く空気までもが闇に吸い込まれそうです。

巨木の参道
***** 帰りは一ノ橋への参道を2km歩く *****

本来は此方の参道からお参りするのが正しいらしい。
聖域の入り口である一ノ橋まで帰ってきて気が付いた。

この壮大な墓地ともいえる奥之院は、
長きにわたり人々の死者への思いを集めて来たんでしょうね。
大師廟の奥の岩室で今も生きて瞑想を続けていると信じられている
弘法大師の存在と同じように 、
宗教や時空間、生死の世界を超越して交錯する空間なのでしょう。
お大師様への思いが全国から集積していることにただ感銘するのみです。


他にも見たいところはたくさんあったのですが、
バスで高野山駅まで戻り帰路に発ちます。
また橋本駅までの電車はすし詰め状態でしたが、
乗り換え電車が着いてるのに気が付かず、
次の電車を40分も待ってしまいました・・・これも修業かなぁ。
宿は奈良五條の旅館でした。夜の8時ごろに到着。
バックを背負ったままの2万歩は疲れた~

高野山壇上伽藍

弘法大師が、大日如来を中心とした密教の教義や世界観を建造物や仏像、
仏画によって目に見える形で表現しようとしたのがこの檀上伽藍。
高野山全体を金剛峰寺と見立てた場合、境内の核であり修業の場とのこと。

まずは今年再建された中門から入ります。

中門
***** できたてほやほやです *****

立札によると

『中門
 高野山の総門である大門に対して、壇上伽藍の門は中門と呼ばれている。創建は高野山開創期にさかのぼる。当初は結界の意味が強い鳥居状のものであったが、焼失と再建を繰り返しながら五間二階の楼門となった。江戸時代には3回焼失したことが知られており、地中には焼失前の礎石が埋まっている。
 天保14年(1843)焼失後は再建されず、礎石だけが露出した中門跡としてその痕跡を残していたが、平成27年に厳修された高野山開創1200年記念大法会の特別事業として172年ぶりに再建された。なお、正面に配置されている持国・多聞の二天像は文政3年(1820)再建時のものである。』

中門を潜るとすぐ金堂です。

金堂
***** 金堂の前にはご本尊御開帳に並ぶ列が… *****

ちゅんごたちも根気よく並んで金堂の中へ入らせていただきました。
中は撮影禁止なので画像はありません。

大塔
***** 金堂の東に隣接する根本大塔 *****

また立札によると(自分の勉強のためなので悪しからず)

『根本大塔
 根本大塔は高野山内の建造物としては最大級の高さを誇る。弘仁七年(816)嵯峨天皇より高野山を下賜された弘法大師は、金堂の後方東西に二基の巨大な宝塔を配置する世界最初の本格的密教伽藍建立を決意された。しかし、高さ十六丈(約48.5m)という巨大な根本大塔の建設であったため、完成したのは弘法大師入定後40年あまりを経た定観十八年(876)頃とされる。その後、落雷などの火災により5回の焼失を余儀なくされ、天保十四年(1843)大火以降は礎石だけを残していた。現在の根本大塔は昭和十二年(1937)に再建されたものである。構造的には初期の多宝塔に分類される。円筒形の塔身に方形屋根を有する一重塔に、裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)と壁が施されている。創建当時と変わらない根本大塔は高野山のシンボルとしてひろく知られている。』

開創当時の建物はありませんが、
この伽藍配置にかけたお大師様の偉大さを感じます。

愛染堂 護摩の炎
***** 根本大塔の東側の愛染堂では護摩供が *****

新緑
***** もみじの若葉が朱にとても映えます *****

蛇腹道
****** 東塔から東へ延びる蛇腹道 *****

壇上伽藍には見所が多く、時間がいくらあっても足りません・・・
蛇腹道を通って金剛峰寺へと向かいます。すぐ近くなんですけどね。

高野山総持院の精進料理

高野山の総門である大門から歩いて、金堂や大堂など見どころの多い、
高野山の中核境内である檀上伽藍につきましたが、
参拝客が列をなしており、予約してある昼食に遅れそうになったので、
昼食後にゆっくりと参拝することにしました。

総持院門
***** 総持院(そうじいん:正確には總持院) *****

このお寺は金剛峰寺のすぐ隣にありとても便利です。
通された待合所は豪華な貝装飾の応接セットで、
イメージしていた宿坊とはまったく雰囲気が違います。
しばらく緊張しながら待ってると、
若いお坊さんが部屋へ案内してくれるのですが、
2階までなんと、エレベーターなんです。
外観からは、とてもそんな設備があるようには見えないのですが。

精進料理の膳
***** 2階の客室には膳が用意されてました *****

ドリンクリストから飲み物をきかれたのでワインを。
まさか精進料理でお酒が飲めるとは思っていなかったので
嬉しい! (どうやらお坊さんも昔から寒さ対策に呑んでたらしい)

八寸 湯葉刺身
***** 八寸と、とっても美味しい湯葉の刺身 *****

八寸は南瓜と枝豆の流し物からウドと蒟蒻の酢の物、
お菓子とは違って料理な柏餅やちまきなど。
料理の説明もしっかりしてくれるんだけど、
はじめていただく精進料理なので覚えきれません…
どれも美味しくてワインもすぐなくなり、日本酒を冷やでいただきマス。

胡麻豆腐 天婦羅
***** 名物胡麻豆腐と天麩羅の盛合せ *****

胡麻豆腐はこの宿坊の自家製とのことですが、
きめ細かにもちもちして胡麻の風味が上品な絶品です!
天ぷらはアスパラと絶妙に下味を入れた筍、
大豆粉でハム仕立てにした巻物。どれもう~んと感心しながらいただきます。

味噌鍋 さくら餡
***** 白味噌仕立ての鍋と葛餡の赤飯 *****

鍋の出汁も素晴らしく、昆布と椎茸からとったものと聞きましたが、
鰹を使わずにこんなに旨味が出せることに驚きました。
精進料理の奥って深いんですね。日本料理の原点を感じます。

生姜ごはん りんごゼリー
***** 生姜ご飯とデザート、以上で5千円のコースでした *****

後でわかったことですが、
この総持院は漫画の美味しんぼにも登場したことがあるらしい。
今回は宿を古い宿場町の安い旅館にしてたので、
昼食を少し奮発して正解でした。

現代、高野山までの道のり

徳島駅始発の高速バスで大阪なんばまで2時間少し。
南海難波駅から特急こうや1号で高野山までとの計画でしたが、
満席で乗れません・・・
こうやは大人気で何ヶ月も前から予約してないと乗れないらしい。
いきなりのつまずきでしたが気をとりなおし、
こうやより先発の急行に乗り込みました。
急行だと高野山の麓の橋本駅で乗り換えが必要です。
ゆったり空いた急行で一時間ほどすると橋本駅に到着。
乗り換え電車を待ってると、こうやが追い越していきます。

こうや1号
***** これに乗りたかったなぁ~ *****

ここからは各停のローカル電車ですが、車内はぎっしり満員。
まるで都会の通勤電車のようです。
カーブの多い坂道を揺られながら、重たそうに登っていく車体に
しがみつきながらの40分はキツイ。
昔の庶民は徒歩での参拝だったでしょうから、
それを思うと文句も言ってられませんね。
電車の終点、極楽橋駅からはケーブルカーに乗り換えます。
最大傾斜は45度もあるそうで、もの凄い角度です。
5分ほどで到着しました。

ケーブルカー
***** 駅のホームも急な階段になっています *****

高野山駅前のバス乗り場で、1日フリー乗車券を買います。
この800円のチケットだと3回乗れば元が取れ、
その上、有料拝観の割引にもなりますからお得です。
いちいち運賃を払うのもめんどくさいしね。
バスもまた満員でしたが、イベント開催中のせいか、
運行表以外の臨時便もたくさん出てましたから、
待つこともなく高野山の中心部まで行けます。
その中心部を過ぎて、西側の終点までバスに乗りました。

大門
***** まずはじめに大門から入ります *****

立札によると

『重要文化財 大門 指定昭和40年5月29日

 高野山の盆地の西端にあり高野山の正門である。重層の五間三戸、入母屋造、銅瓦葺の楼門。昔はここから天野、慈尊院に通ずる町石道と西高野街道が紀ノ川流域に向かった。また有田川流域に向かう道もあった。
 大門は元禄元年(1688)に炎上し、宝永二年(1705)に落慶した。それが今の門である。昭和57,8,9年に解体修理された。自動車道路の開通とともに高野山の入口として再び活気をとり戻している。』

家を出発してからここまで6時間。長い一日になりそうです…

プロフィール

ちゅんご

Author:ちゅんご
いただきマスの言葉を
大切にしたい食いしん坊です!

休日はほとんど台所で過ごし
三世代同居で食生活中心の楽しい
田舎暮らしを満喫しています

仕事も食べることばかり
徳島の小さな冷凍食品メーカーで
「食を通して人が幸せになる
社会づくりに貢献する」を理念に
商品開発に奮闘してます

あっ、ちなみに専門はマグロです
あまり登場しませんが・・・

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