予定のない2連休が迫った金曜日、
天気が良いと聞き、急に剣山へ行きたくなりました。
もう十年以上も行ってないんだよなぁ~
前もって準備しておけばキャンプ場の予約もするのですが、
まあ、夫婦二人なので車中泊でも日帰りでもいいかなぁ~と
気軽に考えていたら突然、娘が連れてって欲しいと…
仕事で足に靴擦れができて歩けなかったんじゃないの?
「車の中で待ってるからキャンプだけしたい!」って。
泊るところも決めてないのにそんなに簡単に言うなよ~
それに半日も車の中で待ってられるの?
迎えた当日、朝6時に徳島市内の家を出て
国道192号線を吉野川沿いに西へ向かいます。
目的地の剣山へのアクセスルートはいくつかあるのですが、
そのうちの2つが8月の豪雨で山崩れが発生して不通で、
つるぎ町貞光から国道438号線を貞光川沿いに上っていくルートです。
道幅は狭くないけど、きついカーブが多く娘は車酔いのようです。
2時間余りで登山口の見ノ越の駐車場へ到着しました。
ここの標高は1420mあり、登山リフトが出ていて
山頂までの行程の半分以上をワープできるのです。
娘を待たせておくのもどうかなと思い、
9時から運行するリフトを待って途中まで連れて行くことにします。

***** 天気予報通り絶好の山日和です *****
リフトの所要時間は15分で、歩きの1時間弱が短縮できます。
到着の西島駅1750mからは3つの登山ルートがありますが、
一番近いコースだと40分(標高差200m)で頂上へ行けるので、
娘と写真を撮りながらゆっくり時間をかけて登り始めます。


***** リンドウとシコクブシ *****
リンドウはリフト道にも咲いていて、ちゅんごの大好きな花です。
シコクブシとはいわゆる猛毒の「トリカブト」でたくさん咲いていました♪
ここは剣山国定公園に指定されてますから、草木の1本も採集したらダメです!

痛い足を引きずりながらなので1時間ぐらいかかりましたが、
頂上近くの山小屋(トイレも売店もある)でゆっくり休憩して、
ここで娘を待たせておくことにしました。
頂上の散策をしてもいいし、ベンチもあるので座って待てるし…
何より、景色が全く違いますからネ。

***** 山頂より北東には吉野川平野まで見渡せます *****

平家の馬場と呼ばれる剣山山頂は広い丘陵になっていて、
ミヤマクマザサが生い茂っています。
最近では木道が整備されて登山客が踏み入れることがないので、
以前に比べてとても元気良く感じます。

***** 頂上から南西側に次郎笈が見えました! *****

***** 剣山から見た次郎笈 *****
ちゅんごたちの目的は剣山の隣の次郎笈(じろうぎゅう)です。
剣山は別名、太郎笈と呼ばれてますので弟分の山ですね。
標高も剣山1955m(西日本2位)、次郎笈1930mと
ほとんど差がないのです。
その兄弟山を結ぶ稜線の登山道が素晴らしく綺麗なのです。

***** 次郎笈のピーク付近 *****

***** 次郎笈から見る剣山は一番綺麗だと思います *****
次郎笈の狭い山頂でも昼食をとる人がたくさんいます。
ここからは高知の土佐湾、瀬戸内、紀伊水道と、、、四国の西側以外、
すべての海が見えます。つまり四国の屋根なんです。

***** かなり時間オーバーで剣山まで帰ってきました *****
子供が小学生のころ、ちゅんごは富士山登山を思い立ち、
その準備のため何度か子供たちを山へ連れて行ったのですが、
この山へも何度か足を運んだのです。
もともと登山が趣味って訳じゃなく、キャンプのついでに
周辺の山をハイキングする程度だったので、
富士山ともなれば、装備も練習もしっかりしないとねってことで…

***** 剣山頂上近くの岩山、空の碧さがたまらない! *****
次郎笈迄の往復2時間ほど待たせておけばいいかなぁ~と
思っていたのですが、体力不足で3時間もかかり、
再び娘と合流したのは1時を過ぎてしまいました。
カップラーメンとおむすびで昼食にして、さて問題の宿泊の手配です。
行楽シーズンの連休中日で温泉宿などは一杯でしょうし、予算もありません。
十数年前に利用したコテージに電話するとOKとのこと。
でも準備に時間がかかるから5時以降に来てくれと言います。
まだ山頂なのでちょうどいい時間なのでお願いしました!
これから下って温泉に入って食材を調達したらちょうどいい感じです。

***** 下りは登り以上に足に負担がかかります *****

***** ご神体の下へ回り込むと清水があります *****
剣山からの下りはルートを変えて剣神社経由で水場を通るコースです。
名水百選にもなっている剣山御神水はご神体の岩山の下から湧き出ており、
石灰質のミネラルが豊富で驚くほど美味しいのです。
剣山系は古来より修行場となっており修験者の喉も潤してきたことでしょう。
剣山自体が日本百名山のひとつですが、山頂付近のこの水場は、
訪れる人に是非飲んでいただきたいものです。
因みに、「若返りの水」と呼ばれています。
ここからは15分ほどでリフトの西島駅で、すぐに駐車場へ戻れました。
朝とは逆に、細い曲がりくねった山道を奥祖谷の温泉を目指します。
そして、泊まりはコテージで自炊だから食材も調達しないといけないのですが、
スーパーもコンビニも無いそうなのでどうなることやら…
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