サザエって夏が旬のイメージがありますね。
バーベキュー食材として重宝されるからでしょうか・・・
ところが夏は産卵期なので、その前の春から初夏が肥えて美味しいと言われてます。
夏は海水温や気温が高いので水揚げから流通の過程で傷みやすいですし、
死んでしまったら肝が食べられなくなるので勿体ない・・・
肝は美味しいし、可食部の半分以上を占めてますから。
それじゃあ秋はどうなんだろう?
サザエはほぼ一年中見かけるのですが晩秋に好んで食べる方は少ないかもしれないなぁ。
そんなわけで値段も少しばかり安いような気がします。
市場だと、キロ当たり1000円もしなくて、良いサイズのものが7~8個ぐらい買えます。
そして旬の時期に負けないぐらい身が張っており、活きも抜群です。
水槽で砂抜きしてない活きの良いものは砂がみが多いので、
海水ぐらいの塩水(3~4%)で一晩置いておくと、
肝の砂が少なくなり壺焼きで丸ごと美味しく食べやすくなります。
サザエが海藻を食べるときに海藻についた砂も一緒に食べるから、
砂がみはどうしてもあるんです。
水槽で何日も保管しておいたものは砂を出していますが、
どうしても身が痩せてしまってます。
それを外観からは見分けられませんから、
セリ場の出荷箱のまま並んでる物は外れがないような気がします・・・
刺身でも壺焼きでも握りこぶしぐらいあるのが食べごたえがあって美味しいですね。

***** 芳ばしい香りのたまらない壺焼き *****

***** 磯の香りいっぱいの刺身 *****
サザエにはツノのあるものとないものがありますが、
徳島では、ないものが多いように思います。
潮の速いところではツノがあると言われますが、
厳密には遺伝子的な影響もあり、一概にそうとは言えないそうです。
関東ではツノのある物が好まれ高く、
関西ではツノの分だけ殻の目方が増えて損だと、
ツノのないものが好まれるようです。
見栄えを重視する関東、割を言う関西、
こんなところにも地域性があるなんて面白いですね。
兎に角、サザエは日本酒の肴に打って付けかな?
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